「緑のカーテン」が心を潤す
こんにちは。QOL向上センター希望のつぼみ真駒内です。ここ真駒内では、毎年、プランターで野菜と花を栽培しています。園芸療法の一環としてご利用者様が種を蒔いたり、花や野菜の苗を移植したりと、土に触れ合う機会を持って頂いています。
今年は、ミニトマト、大玉トマト、きゅうりなどの野菜と、マリーゴールド、百日草、朝顔などの花を栽培しています。7月に入ってからは野菜の収穫が始まり、花も初夏早々には咲きだしており、ご利用者様の目を楽しませてくれています。
ですが、その中で、あるご利用者様が持参して種を蒔いた朝顔だけがなかなか咲かず、ヤキモキする日々が続いていました。
「いつになったら咲くんだろう」「花は咲かないで葉っぱだけ立派な朝顔じゃないの」とご利用者様やスタッフから絶望的な声が出たりと、その朝顔の話題を口にできない雰囲気が漂うまでになっていました。毎日、水やりをしている私自身も葉っぱで覆いつくされた朝顔に「どうか咲いてください」と究極の「お願い農法」に頼る状態に陥ってしまいました。
でも、8月の声が聞こえたころから、その朝顔が日々一変し、一輪、二輪と花が咲き始め、今では満開の花が咲き乱れる状態に。
その光景はさながら「緑のカーテン」で事業所の窓を覆う状態になっていて、5月に種を蒔いて頂いたご利用者様はそっと胸をなでおろすとともに、「明日はどんな花を咲かせるだろうか」と目を輝かせていました。希望のつぼみで蒔いた種がしっかりとご利用者様の心を潤してくれた瞬間でもありました。