『転ばないように!』と言われて
よく、「転ばないように気を付けている!」という言葉をお年寄りの方々から耳にします。
人間には、顕在意識と潜在意識があることを御存知の方もいらっしゃることと思います。潜在意識は、否定語を認識できないという特徴を持っていると言われています。
小学校低学年の児童に、「廊下を走らないようにしましょう」と伝えても、子供たちは、一向に元気よく廊下を走り回っているという情景をご覧になったことがあるのではないでしょうか?もしくは、あなたも先生の言葉に耳を傾けながらも、元気よく廊下を走り回っていたのかもしれません。
「ピンクの豚を想像しないでください」と言われて、「ピンクの豚」を想像している人がほぼ全員なのが現実です。
小学校の低学年の児童に、廊下を走らない様にしてもらいたい場合、あなたなら、どのように声を掛けますか???
「廊下はゆっくりと歩きましょう」
子供たちは、この言葉を先生から声かけられてから、廊下を走ることはなくなったというのは本当の話です。
潜在意識は、ゆっくりと歩くことをイメージします。
話は戻って、『転ばないように!』と聞くと、身体が緊張して硬くなることを感じている方もいらっしゃるのではないでしょか?体が硬くなると転びやすくなるのかもしれません。そして、転ばないようにしようと外出することを控えるのかもしれません。
以上の話を踏まえて、御自分やご家族に“転んでほしくない場合”に、あなたならどのような言葉をかけますか?
あなたなら、潜在意識に働きかける言葉をかけることが出来る事と想像しています。