水分摂取についての大切さ

QOL向上センター希望のつぼみ真駒内 看護師の野原です。

今年の夏は北海道も猛暑日が続き、高齢者が自宅内にいて熱中症となり亡くなられたり、若い方や小さなお子さんも含め、熱中症に関するニュースが多くみられました。

そこで今回は水分摂取についてお伝えしたいと思います。

【人はなぜ水分が必要なのでしょうか?】

体内にある水分は栄養分や老廃物を血液中に運びます。老廃物は血液中に溶けた状態で腎臓に運ばれ、ろ過されて尿として排出することで血液成分濃度を一定にしています。

 

【人は水を飲まないとどうなりますか?】

脱水による血液の濃縮のため循環不全をおこし、酸素や栄養素の運搬、体温調節にも重篤な障害を起こし熱中症をおこします。

症状は、熱疲労、脱力感、倦怠感、めまい、悪心(ムカムカ)、時には失神も見られます。

 

【水分を摂取した方が良い理由】

①ドロドロ血液解消

②生活習慣病の改善

糖の代謝や塩分の排出を促し糖尿病、高血圧を改善したり脳が活性化され認知機能を高め認知症予防となります。

 

【水分摂取のサインは?】

全身の水分が2%減少すると…のどの渇き、3%超えると…汗が出なくなり、めまい症状、5%超えると…全身倦怠感、頭痛、嘔気症状、6~8%超えると…意識障害、筋肉ケイレン症状、10%超えると…死亡する可能性があります。

 

【水分不足の時は何を飲むと良いのでしょうか?】

麦茶、炭酸水(無味無糖)、水、ルイボスティー等が体に浸透しやすい飲み物です。

※水分補給にならない飲み物は、アルコール飲料、カフェイン飲料、ジュース、牛乳等。

 

【1日の水分量はどれくらい?】

体重1kgあたり40mlです。例:体重50kgの方であれば50×40=2000mlとなります。

食事3食で500~800ml水分とれるため、1日1000ml~1500ml目標です。

一年を通して水分摂取は必要です。これからも皆様に役立つ情報発信をしていきますので、水分を的確に摂取し健康に過ごしましょう!